転職エージェントとの面談を予約したものの、何を話せばよいのか分からない。

希望する仕事がまだ決まっていない。職務経歴書も途中のまま。これまでの経験を聞かれても、うまく説明できる自信がない。

初めての面談を前にすると、そんな不安が重なることがあります。

まずは、届いている面談案内を確認して、今分かっていることと、相談したいことを短くメモしてみましょう。希望が決まっていない項目も、何に迷っているかを添えると話し始めやすくなります。

転職エージェントとの面談は、応募先企業の採用面接とは目的が異なります。これまでの仕事や希望を共有し、転職活動の進め方を相談する機会です。

この記事では、初回面談の前に確認することから、話す内容のまとめ方、面談後の確認までを順番に整理します。

この記事でわかること

  • 面談案内で先に確認すること
  • 職歴や希望を短いメモへ整理する方法
  • まだ決まっていないことの伝え方
  • 面談の最後と面談後に確認すること

初回面談は、これまでの仕事と今後の希望を共有する時間

初回面談では、担当者とこれまでの仕事や現在の状況、希望する働き方などを共有します。その情報をもとに、求人紹介や転職支援の進め方について相談します。

面談の流れには、自己紹介、経歴や希望の確認、今後の進め方の相談などがあります。ただし、順番や質問内容、当日に求人を紹介されるかどうかは、サービスや本人の状況によって異なります。

「何を聞かれても答えられるようにしなければ」と考えると、準備することが増えてしまうかもしれません。

まず用意したいのは、今の自分の状況を説明するための材料です。長い自己紹介を覚えなくても、担当してきた仕事と、今回相談したいことを短く残しておくことはできます。

たとえば、希望職種をまだ決めていないなら、「これまでの経験を生かせる仕事を探したいのですが、どの職種が候補になるか分からず、相談したいと思っています」と伝える方法があります。転職時期が未定なら、そのことも最初に共有します。

話し始める前に「初めてで緊張しているので、メモを確認しながらお話ししてもよいですか」と聞いてみてもよいでしょう。

まだサービスを利用するかどうか迷っている場合は、相談できる内容や利用前の確認事項を、次の記事で整理しています。

最初に、面談案内と必要書類を確認する

話す内容を考える前に、メールやサービスの専用ページに届いている面談案内を見直します。記憶だけで準備すると、提出物や接続方法を見落としてしまうことがあります。

面談案内で確認する項目

  • 日時・所要時間: 開始日時と、案内されている終了予定や時間の目安を確認する。
  • 実施方法: 対面、電話、オンラインのどれかを確認し、場所や接続方法を確認する。
  • 事前の準備: 履歴書、職務経歴書、入力フォームなど、依頼されたものと提出期限を確認する。
  • 当日の案内: 持ち物や服装について指定があるかを確認する。
  • 連絡先: 遅れそうな場合や接続できない場合に使う窓口を確認する。

必要書類が途中でも、何ができていて、どこが未完成なのかは分けられます。在籍期間は確認できているが、担当業務の文章がまとまらない、という場合もあるでしょう。

提出期限に間に合わないときは、期限を過ぎるまで待たず、案内された窓口へ相談します。現在の状態を伝え、先に提出できるものや、面談までに必要な準備を確認してください。

連絡の文面は、たとえば次のように短くまとめられます。自分の状況に合わせて言い換えてください。

補足

準備の範囲を相談する文面の例

ご案内いただいた職務経歴書は現在作成中です。職歴は記入できていますが、担当業務の説明を整理しています。提出期限までに完成が難しい見込みのため、現段階での提出や、面談までに優先して準備する内容について相談させてください。

オンラインや電話の面談では、周囲に話を聞かれにくく、落ち着いて会話できる場所を選びます。使う端末、通信、音声の確認も、案内された方法に沿って行いましょう。

会社の端末・メール・アカウントは使わず、個人で管理できるものを用意します。画面を共有する場合は、会社の資料や通知などが映り込まないことも確認します。

急な予定変更や体調不良で参加が難しくなったら、案内された連絡先へ変更の可否を相談してください。無理にその日の面談を優先しなくても構いません。

これまでの仕事は、担当したことを短くまとめる

経歴を聞かれると、目立つ成果や特別なスキルを話さなければいけないように感じることがあります。

日々担当していた仕事も、経歴を説明する材料になります。まずは、手元の履歴書や自分で作成した職歴のメモを見ながら、次の点を確認します。

  • いつ、どのような仕事をしたか: 在籍期間と職種、主な担当業務を整理する。
  • 自分が担当した範囲: チーム全体の仕事と、自分の役割を分ける。
  • 仕事の進め方: 誰と連携し、何を確認しながら進めていたかを思い出す。
  • 続けてきた工夫: 間違いを防ぐための確認や、変更を伝える方法などを選ぶ。

たとえば、「事務の仕事をしていました」という説明だけでは、具体的な担当内容が伝わりにくいかもしれません。

次は、営業事務の仕事を想定した架空の整理例です。

補足

担当業務を説明する例

営業事務として、受注内容の確認と納期の調整を担当していました。予定に変更があったときは、営業担当へ共有して、対応が必要な点を確認していました。

最初は、このくらいの短い説明から考えられます。面談で詳しく聞かれた部分について、確認できる事実を補っていきます。

件数や期間を思い出せないときは、推測した数字を確かな情報のように話さず、あとで確認する項目にしておきましょう。説明を短くまとめる場合も、経歴を事実と異なる内容にしたり、担当していない業務を加えたりしないようにします。

説明のために、社内資料や顧客情報を持ち出すことも避けてください。顧客名、未公開の売上、社内だけで共有されている計画などを含めず、仕事内容を一般的な言葉に置き換えます。

担当してきたことがなかなか浮かばない場合は、次の記事で材料の探し方を確認できます。

転職を考えた理由は、困っていることと変えたいことに分ける

転職を考えた理由を話そうとすると、今の会社への不満ばかりになりそうで、言葉を止めてしまうことがあります。

そんなときは、起きていることと、これから変えたいことを分けてみます。前向きに聞こえる理由を無理に作らなくても、現在の状況を整理することはできます。

たとえば、急な残業が続いて困っている場合は、次のように分けられます。以下は、説明のために作成した架空の例です。

  • 起きていること: 当日に残業が決まり、帰る時間が読めない日が続いている。
  • 生活への影響: 平日の予定を立てにくく、仕事以外の時間を確保しづらい。
  • 変えたいこと: 勤務時間の見通しを確認しながら、続けられる働き方を探したい。

この材料を使うと、「急な残業が続き、予定を立てにくいことが転職を考えたきっかけです。求人を探す際に、勤務時間や繁忙期について確認したいです」と説明できます。

人間関係が理由の場合も、相手の性格を評価する言葉だけでまとめず、どのような場面で何に困ったのかを切り出します。そのうえで、相談できる体制や業務の進め方など、次の職場で確認したいことにつなげます。

理由がいくつもあるなら、今回いちばん相談したいものから話せるようにしておきます。すべてを一つの立派な転職理由へまとめる必要はありません。

話しにくい事情については、いきなり詳しい情報を伝えず、「仕事上の配慮について相談したいのですが、どこまでお伝えすればよいでしょうか」と確認する方法もあります。必要な情報と、その利用目的や共有範囲を確かめてから話しましょう。

希望条件と転職時期は、決まっていることから伝える

やりたい仕事がはっきりしていなくても、今の生活の中で外せない条件は見つかることがあります。

通える範囲、勤務できる時間帯、収入面で確認したいことなど、現在分かっているものを書き出してみます。その中で、まだ比較したり相談したりしたい部分を分けます。

希望条件を整理するときの三つの分け方

  • 外せない条件: 現時点で変更が難しい条件。たとえば、転居が難しく、通勤可能な範囲で探したいという事情。
  • 相談したい条件: 希望はあるものの、仕事内容やほかの条件との組み合わせで考えたいもの。
  • まだ分からない条件: 自分の経験から選べる職種など、情報を聞いてから考えたいもの。

「外せない」と書いた項目は、その理由も短く添えると説明しやすくなります。家庭事情などを詳しく書き込まなくても、「平日はこの時間までに帰宅する必要がある」のように、仕事上の条件として整理できる場合があります。

希望を全部満たす求人があるとは限りません。条件の変更を提案された場合も、すぐに同意せず、何が変わるのか、生活に影響がないかを確認して考えましょう。

転職時期も、希望と確定事項を分けます。「よい求人があれば検討したい」「今は情報収集の段階」「この時期を目標にしたい」など、現在の考えを伝えます。まだ決まっていない退職日や入社可能日を、確定した予定として伝えないようにします。

ほかのサービスや直接応募で選考が進んでいるなら、応募先、現在の段階、返答が必要な期限を、自分でも把握しておきましょう。同じ企業・求人へ別の経路から応募する前に、応募済みであることを担当者へ伝えて確認します。

希望条件そのものを考えるところから始めたい場合は、次の記事が参考になります。

面談で確認したい質問を、必要なものから選ぶ

聞かれたことに答える準備とあわせて、自分から確認したいことも残しておきます。

質問の数を増やすより、今回の面談で何が分かると次に進みやすいかを考えてみてください。

たとえば、希望職種が決まらない人と、応募書類の説明に困っている人では、聞きたいことが変わります。

相談内容に合わせた質問の例

  • 仕事の選択肢を知りたい: 「今の経験とつながる仕事内容には、どのようなものがありますか」
  • 条件の確認方法を知りたい: 「この働き方を希望する場合、求人で追加して確認した方がよい点はありますか」
  • 書類について相談したい: 「担当業務の説明が伝わるか、この部分を見ていただくことはできますか」
  • 連絡方法を相談したい: 「勤務中は電話に出にくいため、対応できる時間帯や連絡手段を相談できますか」

相談への対応範囲や連絡方法は、利用するサービスや担当窓口によって異なります。希望を伝えたうえで、実際にどのように進められるかを確認します。

求人について説明を受けた場合は、担当者が把握していることと、企業に確認が必要なことを分けて聞きましょう。返答がその場で得られなかった内容は、不明点としてメモに残します。

ここまで整理した内容は、一つのメモにまとめておくと、面談中に探しやすくなります。下記は、営業事務の経験がある人を想定した架空の例です。

補足

面談前の整理メモ例

  • これまでの仕事: 営業事務として、受注確認と納期調整を担当してきた。
  • 変えたいこと: 急な残業が続いているため、勤務時間の見通しを確認して求人を探したい。
  • 希望条件: 通勤できる範囲は決まっている。職種は経験を踏まえて相談したい。
  • 時期・活動状況: 転職時期は未定。現在は求人を見ており、応募はしていない。
  • 相談したいこと: 今の経験とつながる仕事と、求人で確認する項目を知りたい。

この例をそのまま使う必要はありません。自分に当てはまる項目を短く書き、分からない部分には「相談したい」と残しておきます。

メモは自分で話す内容を確認するためのものです。丸ごと提出することを前提にせず、送付を求められた資料とは分けて管理するとよいでしょう。

面談の最後に、次にすることと返答が必要な期限を確認する

面談で話した内容が多いと、終わってから「結局、何を準備すればよかったのだろう」と迷うことがあります。

最後に、次の行動を短く確認しておきましょう。求人を読む、書類を直す、希望条件を考え直すなど、自分がすることと担当者へお願いすることを分けます。

  • 自分がすること: どの資料や求人を、いつまでに確認するか。
  • 担当者へ確認をお願いすること: 求人の不明点など、返答を待つ内容は何か。
  • 次の連絡: どの方法で連絡し、返答が必要な期限はいつか。

求人を紹介されても、その場で応募するか決められないことはあります。その場合は、考える時間がほしいことと、何を確認してから判断したいかを伝えます。

たとえば、「仕事内容には関心があります。勤務時間の条件を確認してから応募を考えたいのですが、いつまでに返答すればよいでしょうか」と相談できます。

希望と違う求人だった場合も、「合いません」とだけ伝えるより、「仕事内容は気になりますが、通勤時間が希望を超えています」のように、合う点と合わない点を分けると、次の相談で確認すべきことがはっきりします。

求人の説明を聞くことと、その企業へ応募することは別の段階です。応募へ進むときに、どのように意思確認が行われるのかも把握しておきましょう。

面談後に説明の誤りや伝え忘れに気づいた場合は、案内された連絡方法で補足します。「先ほどお伝えした担当期間を確認したところ、正しくは○年○月まででした」のように、修正点が分かる形にします。

振り返りは、うまく話せたかだけで評価しなくても構いません。分かったことと、まだ確認が必要なことが一つずつ残れば、次に相談する内容が見えてきます。

これから利用を検討する場合は、支援内容と利用条件を確認する

すでに登録や面談予約をしている場合は、届いた案内や担当窓口で、必要書類や当日の進め方を確認してください。準備のために、新たな登録を重ねる必要はありません。

これから利用するサービスを検討する場合は、対象となる地域や職種、受けられる支援、利用の流れ、登録時に必要な情報を公式案内で確かめます。

自分が知りたいのは求人の選択肢なのか、書類の伝わり方なのか、活動の進め方なのか。その点と、案内されている支援内容を照らし合わせてみましょう。

次の広告では、利用先を検討している方へ、転職支援サービスの一例を紹介します。利用条件や個人情報の取扱いを確認したうえで、申し込むかどうかを判断してください。

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これから相談先の利用を検討する方へ

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利用を検討する際は、対象となる地域や職種、支援内容、利用の流れを事前に公式情報で確認してください。

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リクルートエージェント

求人の状況やご経験・ご希望などによって、面談や求人紹介の案内が難しい場合があります。申し込むかどうかはご自身の状況に合わせて判断してください。すでに利用している方は、登録済みの窓口でご確認ください。

まとめ:面談案内を確認し、相談したいことを一つメモする

初回面談で何を話すか不安なときは、届いている案内を確認するところから始めてみてください。日時、実施方法、必要書類、提出期限が分かると、先に準備するものを選びやすくなります。

そのうえで、これまでの仕事、今の働き方で変えたいこと、希望条件、転職時期や活動状況を、分かる範囲で整理します。

まだ決まっていないことは、無理に答えを作らず、相談したいこととして残しておきましょう。

面談の最後には、次にすること、返答が必要な期限、連絡方法を確認します。面談後に気づいた誤りや伝え忘れは、短く補足できます。

最初からすべての項目を整える必要はありません。まずは、今回いちばん確認したいことを一つ選んでみてください。

次の一歩

面談案内を開き、依頼されている提出物と期限を確認してみましょう。そのあとで、「今回の面談で相談したいこと」を一つだけメモしておくと、話し始める手がかりになります。